こんにちは!
今日は、時間の勉強の実践編を紹介していきます。
時間の感覚が弱いと、
「○分待っててね」で待てなかったり、
悪気はないのに遅刻ばかりだったりすることがあります。
時間を体感としてわかるようになったり、
時間内に物事を終わらせ、遅刻しづらくなったりするための方法を紹介します。
↓もっと基礎的な勉強編はこちら
時間を可視化する
時間の流れは目に見えません。
時計を使っても、時間の感覚が弱いお子さんだと、時計が役に立たない場合があります。
数字が分かり、数の大小の概念が入っているお子さんなら、キッチンタイマーやスマホのタイマーを使って、時間が減っていく・増えていく様子を見せながら何かしてみるといいでしょう。
それも難しい場合のおすすめグッズを紹介していきます!
おすすめグッズ
これは、任意の時間にセットするとその分赤い部分が出てきます。
その赤い部分が、時間の経過とともに減っていくというものです。
「3分待つ」という練習をするために、3分にセットして、「赤いのがなくなったら3分だよ」と伝えれば、お子さんも待つ時間の見通しがつきます。
自分で時計が読めるお子さんなら、例えば30分後に家を出ないといけないなら、30分にセットして、「あとこれしか時間ない!!」と思えるようになります。
先ほど紹介したタイムタイマーは高いので、先日カインズで発見した似ている商品も貼っておきます!
30分バージョンや、普通の時計とセットになっているバージョンもあります。
時間を意識して課題に取り組む
上記で紹介したタイムタイマーや、スマホのストップウォッチ等を使って、時間を意識して課題に取り組む練習もしてみましょう。
宿題やプリントにかかる時間を見積もる
まずは、取り組む前に「何分で終わりそうか」を見積もります。
プリントの宿題だったら、端に「予想:5分」など書いておきましょう。
予想→実際にやる→予想との差異をフィードバック
というサイクルで、徐々に正確な予想ができるようになり、作業にかかる時間を見積もることができるようになります。
実際かかった時間をフィードバック
最初のうちは、保護者の方が、何分かかったのかをフィードバックしてあげましょう。
その際に、プリントをやる間ずっと見ていてあげて、「ここの問題で時間がかかっていたよ」など伝えましょう。
高学年のお子さんなら、最初だけフォローすれば、あとは自分で振り返りまでできるようになってきます。
時々、予想と実際の時間のメモを保護者の方が見て、時間の差異が小さくなってきていたらたくさん褒めてあげてください。
ルーティンに何分かかるか知る
なぜかわからないけど、毎朝遅刻してしまう…というお子さんは一定数いると思います。
その「なぜかわからないけど…」を減らす方法をご紹介します!
それは、ルーティンに何分かかるかを測り、自分で知っておくことです。
まずは、洗顔、朝ごはん、歯磨きなど、やるべきことを書き出しましょう。
その後、1週間くらい毎朝何に何分かかっているのかを記録します。
(記録のために、若干早起きするといいと思います)
そして1週間の平均を出せば、ルーティンにかかる時間がわかるようになります!
一緒に朝の行動表を作ってみる
ルーティンにかかる時間がわかったら、時間割のように、朝の行動表を作ってみましょう。
7:00~ 起床・洗顔
7:10~ 朝ごはん
7:30~ 歯磨き
こんな感じです。
このようなホワイトボードに書いてみてもいいですし、
こういったチェックができるグッズを利用するのもいいですね。
行動表通りにできたら、遅刻せず本人にとってメリットしかないので、自然と時間を意識して行動ができるようになっていくと思います。
一人で時間を見てやるのが難しければ、1か月くらいはタイムキーパーをしてあげるといいでしょう。
旅程表を作ってみる
最後は、友達との約束などに遅刻ばかりになってしまう…というお子さん向けです。
時間の計算ができるくらいの年齢のお子さんを想定しています。
架空の旅程表を作ってみて、それを保護者の方が見てフィードバックしてあげることで、時間の見積もりや時間の余白の取り方を学ぶ練習になります。
旅程表の作り方
まず、好きな行先を決めます。
おうちから近いレストランでもいいですし、ディズニーランドでもなんでもOKです。
そうしたら、何時にその行先に集合かを決めます。
そして、その時間にその場所に着くためには、何時に何をしたらいいのかを表にしていきます。(ノートでも、いらない紙の裏でもなんでもOK)
10:00 ディズニーランド集合
9:50 舞浜駅着
9:00 最寄り駅から電車に乗る
8:40 家を出る
8:00 朝ごはんを食べる
7:40 起きる
↑このような感じになります。
遅刻が多いお子さんは、ぎりぎりすぎる予定を立てたり、もしもの時の時間のゆとりを持つ発想がなかったりするので、そのあたりを保護者の方がフィードバックしてあげましょう。
電車が好きなお子さんは、電車をたくさん乗り継ぐ旅程表をつくるのもいいかもですね。
おわりに
時間の感覚を身につける方法を紹介しました。
大人からすると、「なんで遅刻するの?!」「なんで待てないの?!」と思うかもしれませんが、時間の感覚がなかなか身につかないお子さんはいます。
少しでもお役に立てたら嬉しいです!
↓前編の記事
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