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夏休みの宿題ができない時どうしたらいい?代替案やプリントサイトを紹介【学習障害LD・発達障害・知的障害】

学校で出される夏休みの宿題。

「全然取り組んでくれない」

「そもそも宿題の内容が難しすぎてできない」

「内容が子どもに合っていない」

このようなお悩みはありませんか?

 

私は放課後等デイサービスに勤めており、上記のようなお悩みにも対応してきました。

今回は、宿題の内容が合っていなくてできない時に、どうしたらいいのか解決策を具体的にご紹介します。

 

 

 

宿題に取り組んでくれない時はどうしたらいい?

宿題になかなか取り組んでくれない理由は様々ですが、今回は発達障害に焦点を当てた対処方法を2つご紹介します。

 

タブレットで取り組む

最近は学校からタブレットを支給されることが増えました。

紙のプリントだと全くやる気を出さないのに、タブレットだと楽しく取り組めるというお子さんも少なくありません。

 

宿題が紙のプリントで出されていても、タブレットでプリントの写真を撮ることで、タブレット学習をしているように見せかけることができます。

 

iPadなら、画像に書き込んでプリントの回答をすることも簡単。

タブレットで問題文を読んで、ノートに答えを書くという方式でも、やる気を出してくれる子もいます。

 

 

見えるタイマーを使う

「宿題しなさい!」と言われても、子どもからしたら膨大な量のタスクをどこからやって何分くらいで終わるのかわからず、戸惑ってしまいます。

 

そんな時、「毎日30分ドリルを進めよう」というような、時間ベースの伝え方をしてもいいですね。

ただ、「30分」がどのくらいなのか体感的にわかりづらいお子さんもいます。

 

そんな時に有効なのが、スマホアプリのタイマー。

ねずみタイマー

この「ねずみタイマー」は、ねずみがリンゴをかじっていくイラストで、時間があとどのくらいか視覚的にわかるアプリです。

app.litalico.com

 

他にも、アプリではなく実際のタイマーで視覚的に残り時間がわかりやすいものもあります。

 

 

「このタイマーが終わるまで宿題しようね」という伝え方なら、見通しが立ちやすく、宿題に取り組みやすくなる可能性があります。

 

 

宿題が難しすぎる時はどうしたらいい?

そもそも出されている宿題が難しすぎる時はどうしたらいいのでしょうか。

 

実際に放課後等デイサービスや学校で見聞きした事例をもとに、3つ対処方法をご紹介します。

 

 

まずは先生や放デイ職員に相談

 

夏休みの宿題に限らず、宿題が難しすぎる時は先生に相談しましょう。

場合によっては、放課後等デイサービスの職員に宿題のことを相談すると、学校側に伝えてくれることもあります。

 

通級や支援級を利用しているケースでは、多くの場合でお子さんに合った内容に調整してくれたり、量を減らしてくれたりします。

 

普通級ではそこまで細かな対応をしてくれない時もあるので、以下の事例を参考に、「宿題が難しいのでこのように対応してもいいですか」と聞いてみるのもいいでしょう。

 

 

代わりに無料ダウンロードできるプリントに取り組む

 

無料ダウンロードできるプリントサイトは、インターネット上にたくさんあります。

運筆プリントから計算問題まで、本当に様々な種類・難易度のプリントがあるため、必ずお子さんに合ったプリントが見つかるはずです。

 

私が担当していたお子さんで、学校の宿題の代わりに放デイがプリントを渡してそれを宿題として提出していたケースがありました。

放デイがプリントを用意してくれるかは事業所によって異なりますが、独自に行ったプリントを宿題代わりとして提出することは可能な場合が多いので、先生に相談してみてください。

 

このブログでは、プリントサイトを紹介する記事がいくつかあります。

ブログ内で「プリント」と検索していただくとたくさん出てきます♪

 

yotto.hatenablog.com

 

yotto.hatenablog.com

 

 

宿題に少し手を加える

これも担当していた事例の一つですが、漢字が苦手なお子さんの漢字練習の宿題で、完全に書き取りではなく半分なぞり書きでできるように、グレーのマーカーでノートに書きこんでいた保護者の方がいました。

 

↑このマーカーで書くと、薄い字が書けるので上からなぞりやすいとのこと。

 

他にも、書き写し苦手なお子さんの計算ドリルの宿題で、計算式だけノートに書いてあげて書き写す作業をなくしていた保護者の方も。

 

宿題が大変すぎて取り組めないのでは意味がないため、お子さんが「これくらいならやってもいいか~」と思えるような難易度に調整する必要があります。

 

宿題という作業を、「問題文を読む」「理解する」「答える」「答えをプリントに書く」など細かく分析して、どの段階でお子さんがつまずいているのかを判明できれば、そのステップだけ手を貸してあげればいいのです。

 

 

 

まとめ

夏休みに限らず、宿題に取り組むのが難しい時には、まずは先生に相談してみましょう。

放課後等デイサービスの職員も相談に乗ってくれる場合が多いので、ぜひ頼ってみてください。