こんにちは!
今日は、おすすめの本をご紹介します!
マイノリティに関心がある方、「弱さを生かせる社会づくり」に興味がある方はおすすめです!
①本の概要
著者の澤田智洋さんは、コピーライターであり、世界ゆるスポーツ協会代表理事でもあります。(ゆるスポーツについては後述)
この本は、コピーライターである澤田さんが、自分の息子の目が見えないとわかったことから、話が動き出します。
そこから彼は、様々な障害者に話を聞き、その障害や苦手などを活かすことができないかと考えはじめます。
そして、ブラインドサッカーなどの広告コピーを書いていきます。
その中で、「自分が運動音痴なのは、スポーツ弱者とも言える。誰でも楽しめるスポーツを作ろう!」となり、ゆるスポーツを作り出していきました。
ゆるスポーツは、ハンドソープボール(ハンドソープで手をぬるぬるにしてハンドボールをやる)など、障害があっても高齢者でも運動音痴でも楽しめるスポーツです。
そして、本書の最後には、「マイノリティデザインの作り方」が書かれています。
弱みや障害などを活かして、社会を変えるためにどうしたらいいのかを考えることができます。
➁私に刺さったところ
火をつけるためのライターは、「マッチで火を起こすには両手が必要だから、片腕の人でも火を起こせるようにしよう」というアイデアからできたそうです。
片手で使えるライターは、健常者でも障害者でも関係なく、使いやすいものです。
この話を聞いた著者は、「できないことがあるのは当人のせいではない。社会のほうを変えればいいんだ」と思うようになります。
何か苦手なことがあった時に、それが障害のせいだとするのが医療モデル、それが社会のせいだとするのが社会モデルといいます。
著者はこの時、社会モデルの考え方にいきついたのだと思います。
ADHDで適応障害の私が苦手なことは、私のせいではなく、社会が対応してくれていないだけだ、と励まされたような気がしました。
同時に、社会を変えていきたいと強く思いました。
③おすすめなところ
第4章で、自分と向き合う時間を作ることが大切だと述べられています。
その中で、自分と向き合う方法がいくつか紹介されています。
たとえば、自分をスーパーマンだと思って、その特技を8つ書き出すことです。
自分スーパーマンの特技は、自分が今いる場所では当たり前のスキルでも、別業界に行ったらそれはすごい特技なのかもしれないということが書かれています。
第5章のマイノリティデザインの作り方では、「PPPPP」という考え方を紹介しています。
・P=ピンチの発見
・P=フィロソフィーの構想
・P=プラットフォームの構築
・P=ピクチャーを描く
・P=プロトタイプをつくる
詳細はぜひ本書を読んでみてください!
おわりに
この本は、『マイノリティデザイン』というタイトルと、表紙に点字でもタイトルが書いてあった点に惹かれて衝動買いしました。
今まで読んだことのない視点で書かれていて、すごく勉強になりました!
ぜひ読んでみてください!