こんにちは!
今日は、国立大学で心理学を専攻していた私が感じた、心理学へのギャップと、心理学を学んでよかったと思うことをご紹介します!
心理学に興味がある方、これから心理学を学ぼうと思っている方におすすめです。
その前に、私について知らないよ!という方はこちら↓
1.所属大学と細かな専攻
国立大学の、筑波大学 人間学群 心理学類に所属していました。
心理学以外に、障害科学の授業や、宗教学、デザイン関係の授業も取っていました。
ゼミは応用行動分析をやっている先生の所で、卒論はセクシュアルマイノリティ×心理学のテーマで書きました。
2.心理学を学んで気づいたギャップ
実際に心理学を4年間学んでみて、それまでに抱いていたイメージとのギャップを2つご紹介します。
①心理学は理系の学問
心理学部は、文系が行くイメージを持っている方が多いかと思います。
私は高校生の時に文系だったのですが、文系では太刀打ちできないくらいに、心理学は理系の学問でした。
だいたいの論文が、アンケートを取って、その結果を統計分析して、「こういう人にはこういう傾向がある」などの結論を出します。
この「統計分析」が、めちゃくちゃ理系の領域でした。
統計を学ぶ授業では、関数電卓を使って難しい計算をします。
実際に卒論で分析をするときには、「R」や「SPSS」というソフトを使って、プログラミング的なこともしながら分析をしました。
数学が嫌いで文系に行った人間なので、ものすごく苦労しました……。
数学が嫌いな方や、統計的なデータを見て物事を論じるのが苦手な方には、心理学をおすすめしません。
➁人の気持ちはわからない
よく書店に並んでいる心理学の本の表紙には、「これで人の心がわかる!」や、「相手の心理を読んで動かす!」などと書いてあります。
しかし、いくら心理学を学んでも、人の心を読めるようにはなりません。
心理学は、たくさんの人からとったデータから、平均を出して、「こういう人はこういう傾向にある」というのを発見する分野が多いです。
ですが、それはたくさんの人の平均から割り出した傾向なので、「ピンポイントで目の前の人の心が、ドンピシャでわかる」というわけではありません。
心理学を学んだ今では、書店の心理学関係の本を見て、「また心理学に誤解を抱く人が増えるなぁ……」と思っています。
3.心理学を学んでよかったこと
大学で心理学を学んでみて、良かったなと思うことを2つご紹介します。
①自分のうつ傾向などが自分でわかる
適応障害になったときや、自分にADHD傾向があると思った時などに、自分で論文などを調べて、自分の状態を把握することができました。
実際に医療機関で診断に使われているうつ病の尺度なども、自分で使って判断することができました。
また、精神科で薬を出されたときに、少し調べるだけで、どんな成分がどのように作用しているのかをわかったのも、心理学を学んでよかったなと思いました。
基礎を大学時代に学んでいるので、薬や治療法について、どういったキーワードで調べればいいかもわかるし、少し調べただけで内容を理解できるのは、すごくメリットでした。
➁数字が好きになった
数学が嫌いで文系に行った私ですが、心理学を学びながら数字に触れていくうちに、数字に対する嫌悪感が消えていきました。
統計的なデータを見て、どのように処理をしたのかを考えるのも好きですし、テレビなどであやしい円グラフを見るとむむ?と思えるのも楽しいです。
放課後等デイサービスの仕事でも、アンケートを取る時にどのような処理をして分析をしたらいいかを提案でき、役に立てました。
4.おわりに
大学で心理学を学んだことを振り返っていきました。
心理学の中にも、社会心理学・学習心理学・神経心理学など、様々な分野があり、分野によってはまったく違う学問に感じると思います。
心理学に興味がある方のお役に立てたら嬉しいです!