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放課後等デイサービスの選び方4選【元職員・保育士の経験から】

タイトル

今回は、元放課後等デイサービス職員の私が、放課後等デイサービスの選び方について解説していきます。

 

勤めていたのは1つの会社だけですが、他の放デイと連絡を取ったり、保護者の方から他の放デイのことを聞いたりするうちに、「こういう場合はこういう放デイがいい」という知識が重なってきました。

 

元職員ならではの視点も織り込んでおりますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

 

 

預り型か療育型か?

放課後等デイサービスを利用したい!となったら、まず考えるのがどのタイプの放デイか?ですよね。

 

学童保育のように、放課後や長期休みにお子さんを預かってくれる預り型。

マンツーマンや少人数の塾のように、得意を伸ばし苦手を減らす療育型。

 

どんなことを放デイに期待するかで、どのタイプの施設を選ぶかが変わってきます。

 

 

どんな望みがあるか?

まずは、なぜ放デイが必要だと思ったのかを考えるのが大切です。

 

「文字を書くのが苦手で授業についていけない」なら療育型で書字の基礎を固めるといいでしょう。

 

「放課後に預かってもらいたい」なら預り型ですね。

 

「お友達と関わるのが苦手」なら、療育型でSSTの練習をするのもいいですし、預り型で他児と関わる経験を積むのもいいと思います。

 

どんな思いで、どんなことを変えたくて、放デイを利用したいのかを考えるのが第一です。

 

 

預り型が向くケース

学童保育のような預り型が向くケースについてあげていきます。

  • 放課後に預けたい(レスパイトの意味も含む)
  • 送迎が難しい
  • お友達と楽しく遊んでほしい
  • 居場所を作りたい
  • できることを増やしたい

 

「できることを増やしたい」という場合は、療育型でもできますが、個人的には預り型の方が向いていると思います。

 

療育型は週2回1時間くらいしか利用できないことが多いですが、週5で3時間くらい利用できる預り型の方が、何かを習得することに向いています。

 

あいさつをする、アンガーコントロールを学ぶ、わからない時に人に聞く……などなど、何か新しいことを習得するには、継続が必要です。

 

「できることを増やす=新しい行動を覚えて継続する」なので、継続しやすい預り型がおすすめです。

 

 

療育型が向くケース

マンツーマンや少人数の塾のような療育型が向くケースについてです。

  • 苦手を減らしたい
  • 困り事の相談をしたい
  • 家や学校で上手くやる方法を知りたい
  • 送迎ができる
  • お友達が苦手

 

療育型では、毎回の利用ごとにプログラムが組まれ、それに対しての結果を共有してくれる施設がほとんどです。

 

なので、「こういうことをやってほしい」というお願いが通りやすく、「これができるようになるためには、まず○○をしましょう」といった専門的な視点からアドバイスをもらえることが多いです。

 

1人の職員が複数の児童を見なくてはならない預り型に比べ、詳細な観察やアドバイスができたり、じっくり保護者の方の話を聞いたりできるメリットも。

 

 

どんな施設が良いか相談もできる

どんなタイプがいいのかわからなくなったときは、市役所の障害支援課などで相談もできます。

 

また、良さそうな放デイを1つ見つけて見学に行けば、その時に「こういう困り事があるけど対応してもらえるか」といった相談をすることも可能です。

 

電話でも教えてくれる放デイがほとんどだと思うので、「うちの子はそちらの放デイに向いているか?」と聞いてみるのもいいと思います。

(ほとんどの放デイが、放課後の時間帯は忙しいので、電話は午前中が喜ばれます!)

 

 

職員の資格をチェック

実は、放デイは無資格でも働ける職場。

 

資格があるから絶対良い人!とはなりませんが、その資格を取るために勉強してきたかどうかがすぐにわかるので、職員がどんな資格を持っているか?を確認するといいです。

 

ですが、発達障害に関する専門家の資格はないのが現状……

なので、「この資格がある人は発達障害に関する勉強もたくさんしている人が多い」という資格を紹介します。

 

特別支援学校の教員免許

特別支援学校の先生になるには、普通の教員免許があるだけではだめです。

 

特別支援学校の教員免許がある人は、障害についての専門知識や、応用行動分析を学んでいる人がほとんどです。

 

放デイの職員として、一番信用できると個人的に思っています。

 

 

作業療法士言語聴覚士

作業療法士は、リハビリのイメージが強いかもしれませんが、身体を動かすことに関するプロです。

 

運動が苦手、体幹が弱い、字を書くのが苦手……などの困り事の解決に、専門知識を持ってアドバイスをくれます。

 

言語聴覚士は言葉や声のプロなので、発音や言葉に関する悩みに強いです。

 

 

臨床心理士・公認心理士

心理学=心を司る という認識が多いですが、「行動」も司るのが心理学です(筆者は心理学専攻)。

 

応用行動分析の知識は、問題行動に対処するために絶対必要です。

その応用行動分析は心理学の領域なので、心理学の知識がある人間は、問題行動へのアプローチが上手いことが多いです。

 

 

可能であれば採用サイトもチェック

時間のある方は、放デイの職員募集サイトも見てみると良いと思います。

 

「現場に出る前に100時間研修」などと書いてある所なら、無資格の職員がいても少し安心できますよね。

 

逆に「OJT」「働きながら学べる」などと書いてあったら、少し注意です。

無資格・無経験の人間が働きながら学ぶというのは、不適切な対応をされかねないということです。

 

私がいた職場は、「無資格・無経験OK!働きながら学びましょう!」的な感じで、なんの研修もなしにいきなり現場に放り込まれました。

私は大学時代の知識や経験でなんとかなりましたが、中途の先輩は完全未経験で知識ゼロで、基本的なことも一切わかっていませんでした……

 

 

やっていることは共有されているか

預り型でも療育型でも、その日何をしてどんな感じだったのかがしっかり共有されているかをチェックしましょう。

 

連絡帳でしっかり共有してくれるところ、必ずフィードバックに10分費やすところなどもあれば、「いつもなにをしてるのかよくわからない」ところもあるそうです(保護者の方から聞きました)

 

職員が下手をすると、苦手なことが増えたり、トラウマになったりします。

 

そんな事態を防ぐためにも、しっかり共有してくれる放デイを選びましょう。

 

 

将来のことを考える

放課後等デイサービスは、小1~高3までが使える施設です。

 

ですが、事業所によっては、「小学生しか受け付けていない」「高校生は対応したことがない」「対応可能だが現状は小学校低学年しかいない」など様々な事情があります。

 

私の知っているケースだと、「子どもが小6で、今後も放デイを使いたいが、利用している放デイは小学生しか対応していなかった。卒業後の放デイを探している」という方がいました。

 

長期的に利用しそうという場合には、長く対応してくれる放デイを選びましょう。

 

卒業間近・中学生になったばかり・高校生になったばかり の境目の時期は、問題行動が増えることもあるので、高校生まで見てくれるところが安心です。

 

 

まとめ

放課後等デイサービスの選び方を4つご紹介しました。

 

特に、職員の資格や経歴は重視するといいと思います。

 

放デイ=専門の施設=専門家の集団

というのは間違いです。

 

もちろん中には専門家もいますが、知識もなく間違った対応をしている職員も一定数いるのが現状です。

 

情報収集には力を入れて、良い放デイを選びましょう。

 

 

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