今回は、放課後等デイサービスの種類3つと、選び方について書いていきます。
それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。
元放デイ職員・保育士資格持ちのよっとが徹底解説します!
放課後等デイサービスって?
小学生~高校生までのお子さんが通えます。
発達障害がある子が通う場所という認識が強いかもしれませんが、
その他にも、不登校の子や、場面緘黙の子などが利用しています。
放課後等デイサービスを利用するには、療育手帳がなくても、発達障害があると診断が下りていなくても、受給者証というものがあれば利用できます。
受給者証は、市区町村の障害支援課などでもらえます。
かかる料金は所得によって変わりますが、だいたいの方が「月の上限4600円」。
この上限というのは、1回1000円かかる施設を月に5回利用しても、5000円ではなく4600円でいいですよ、ということです。
上限なので、月に5回でも、10回利用でも、それ以上は払わなくてよくなります。
放課後等デイサービスの種類3つ
①預り型
学童保育に近い感じです。
学校が終わったら、放デイのお迎えの車が学校に来てくれて、その後施設で過ごし、家まで送迎してもらう、という流れが多いかと思います。
施設での過ごし方は様々で、おやつの時間があったり、みんなでレクをしたり、宿題をしたり、自由に遊んだり……
預り型の例:BUTTERFLY EFFECT
預り型のメリット
・長時間預かってもらえるので、保護者の負担が減る
(仕事に行ける、家事に専念できるなど)
・学校以外の友達ができる
(お子さん同士が仲良くなって、そこから保護者も関わりができたという話を聞きました)
預り型のデメリット
・施設内で行われていることがわかりにくい
(送迎の際に情報共有があると思いますが、お子さんがどう過ごしているのか実際には見られない)
➁療育型
こちらは塾のようなイメージです。
一対一で発語の練習や、SST、勉強の仕方のサポートなどをしたり、
5人ほどの小集団で他のお子さんとの関わり方を学んだりします。
↓こんな教材を使ったりします。
先ほどの預り型とは違って、1コマ1時間ほどで、保護者の送迎が必要なところがほとんどです(自力で来る中学生のお子さんなどもいます)。
療育型の例:LITALICOジュニア
療育型のメリット
・お子さん特性に合わせた療育を受けられる
(障害が重い子、グレーゾーンの子、場面緘黙の子など、個々に合ったプログラムを受けられます)
・保護者も学べる
(療育をしている間、モニターで保護者がお子さんと支援者の様子を見られる施設もあります。また、支援の様子や今後どんなことをしていきたいかを、じっくり話す時間があります)
療育型のデメリット
・送迎が必要な場合が多い
・1日に1つの放デイしか使えないため、「午前中は一緒に療育型の放デイに行って、午後は仕事だから預り型の放デイに預かってもらいたい!」ということができない
③習い事型
習い事型は、普通の習い事のように、ダンスやサッカー、習字や音楽ができます。
ご家庭でもこういった↓トランポリンなどで発散できますが、習い事型で思いっきり身体を動かすのもいいですよね。
内容は本当に様々で、習い事に特化していたり、音楽療法のように習い事を通して療育をしていたりします。
最近ではプログラミング教室も増えてきている印象です。
習い事型の例:音の森
習い事型のメリット
・障害があっても、好きな習い事ができる
・習い事を通して、「これ得意!」という自信を持てるようになる
習い事型のデメリット
・送迎がない場合もある
・療育型に比べて、苦手を補う効果は少ない
おわりに
放課後等デイサービスの内容は、施設によって本当に様々です。
「学校の後預かってほしい!」
「苦手なことをじっくり教えてほしい!」
「得意なことを習いたい!」
など、目的に合った施設を選ぶことが大切です。
また、平日は預り型、休日は習い事型、などの使い分けもできます。
しかし、毎日どこかしらの放デイに通っているとお子さんも疲れてしまうので、
休める日があるといいと思います。
「放課後等デイサービスを利用したいけど、選び方がわからない……」という方や、
「就職先に放課後等デイサービスを考えているけど、どこがどう違うの?」という方の
お役に立てたら幸いです。
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