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今日は、自閉スペクトラム症のお子さん向けの、おうちでできるSSTアイデアを4つご紹介します。
前回の初級編は、未就学児~小学校低学年のお子さん向けでした。
今回は、小学校中学年くらいまでを意識した、少しレベルアップ版を書いていきます。
ふわふわ言葉
ふわふわ言葉・ちくちく言葉って、ご存じですか?
ふわふわ言葉は、「ありがとう」「素敵だね」など、気持ちがふわっと嬉しくなる言葉です。
ちくちく言葉は、「ばか!」「うるさいな!」など、気持ちがちくちく攻撃されるような言葉です。
小さいお子さんは、漫画やアニメなどの影響で、意味を深く知らずにちくちく言葉を言ってしまうことがあります。
ふわふわ言葉を使えるようになるために、まずは「ありがとう」「ばか」など、数種類の言葉を紙に書き出しましょう。
そして、それらをふわふわ言葉・ちくちく言葉に分類します。
次に、「友達にぶつかってしまった場面」など、いくつか場面を想定させます。
「ふわふわ言葉なら、友達になんて言おう?」「ちくちく言葉なら?」と、質問して考えてもらいましょう。
普段の生活で、「それちくちく言葉だよ。ふわふわ言葉で言うならどうしたらいいかな?」など声掛けするのも有効です。
気持ちを伝える
「大好きなプリンを食べた時、どんな気持ち?」など、場面を想定させて、気持ちを答えてもらう練習をします。
場面の想定が難しい場合は、実際にお子さんがした体験をふりかえって聞いてみます。
「昨日のディズニーランドでジェットコースター乗ったとき、どんな気持ちだった?」などです。
また、返答が「たのしかった」ばかりになるお子さんは多いと思います。
そういう時は、「スリルがあったね」や「ルンルンだね」など、他の言葉で言い換えをしてあげると、語彙が育ちます。
理由をつけて話す
理由を言えるようになると、自分の気持ちがよりよくわかったり、相手に気持ちを伝えやすくなったりします。
まずは、好きな食べ物や好きな動物などを質問して、その理由を答える練習をしてみましょう。
慣れてきたら、絵本やアニメなどで、「この人はどんな気持ちかな?なんでその気持ちになったのかな?」と、気持ちの理由まで考える練習をしてみましょう。
この時の注意点として、変な理由を言っても否定しないことが大切です。
もし変な理由を言っていたら、「そうだね。私はこういう理由だと思うよ」とか、「それ以外にこういう理由もあるかもね~」と、別の選択肢も伝えるといいと思います。
リフレーミング
リフレーミングとは、物事を別の角度からとらえることです。
ほとんどの場合、別の角度から見てポジティブに解釈することを指します。
リフレーミングは、「ぼくなんかダメ人間だ……」と思ってしまう、自己肯定感の低いお子さんに、特に有効です。
例えば、「声が大きくてうるさい」という状態をリフレーミングしてみたら、「声が通ってにぎやか」という風になります。
何度かリフレーミングの練習をしたら、自分の短所をリフレーミングする練習もとてもいいと思います。
自己肯定感も上がり、語彙も増えていくのでおすすめです。
おわりに
今日は、ある程度言葉が発達しているお子さん向けのSSTアイデアをご紹介しました。
ふわふわ言葉やリフレーミングなどは、習慣づけることで、より効果が出るので、
ぜひご家庭でやってみてください。